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黙って私のムコになれ! 通常版黙って私のムコになれ! 通常版
(2011/02/10)
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不思議だな、萌えゲーのはずが、胃が痛い

ゲーム「黙って私のムコになれ!」レビュー
↓公式サイト
黙って私のムコになれ!
総合評価/印象
62(C)
シナリオ/33 グラフィック/16 キャラクター/7 実用性/4 その他/2
点数の基準はこちらにのせています↓
ゲーム感想
 あらすじ(公式サイト引用)

学業・スポーツ共に優秀だが、同時に呆れるほどノリが軽い学生が集まることで有名な、私立星嵐学園。
物語はそこに通う八坂直樹が、ひとりのトンデモお嬢様に出会ったことから始まる。

それは新学期が始まってから2日目の朝――。
直樹が妹たちと登校していると、いきなり目の前で事件が起こった。複数の男たちがドレス姿の女の子を無理やり車内に押し込む誘拐劇。
直樹たちはそれを見て、すぐに女の子を助けようとするが、誘拐犯はみな屈強で、救出は失敗に終わりそうになる。
しかしその時、どこからともなく執事姿の男たちが現れて、瞬く間に誘拐犯を撃退して女の子を助けてくれる。 救出が成功してホッと胸をなでおろす直樹たち。
だがその隣では、怒りの表情の女の子が、執事にロケットランチャーの発射を命じていた。
そして爆風――。  あまりに衝撃的な展開に目を丸くする直樹たち。
だが女の子はそれが当然とばかりに不敵に微笑むと、今度は直樹たちを助けてくれたお礼に家へと招待した。
当然、その誘いを断り全力で逃げる直樹たち。脇目もふらず学園まで逃げると、みんなで朝から大変なことに巻き込まれたなと笑いあった。

……しかし、物語はここで終わらなかった。
翌日、直樹が登校するとなぜか校門に人だかりができていた。 人だかりの中心にいるのは、昨日助けたドレス姿の美少女・龍堂寺凛と 許嫁の白川玲央奈。
激しく口喧嘩をするふたりを見て、嫌な予感がした直樹はすぐに引き返そうとするが、時すでに遅し。
口論の途中で直樹に気付いた凛がヤジ馬をかき分けて近づくと、いきなりキスをして宣言した。

「喜ぶがいい、今のキスは昨日のお礼だ。お前を私のムコにしてやるぞ!」

かくしてこの宣言が引き金となり、学園全体を巻き込む “嫁投票” がスタートする。
直樹をムコに迎えるのは果たして誰なのか!? 待ち受けるのは鬼か蛇か!?  凛の登場をきっかけに波乱の学園生活が幕を開ける!
「ちょ、ちょっと待て! どうしてオレの嫁を学園投票で決めるんだよ!?」
 以上があらすじ。これだけみれば、なんだ普通の萌えゲーじゃないか、と思うでしょう。というか、途中までこの通りのゲームでした。グラフィックは可愛らしいし、それぞれのキャラクターもまぁ、第一印象から誤差の範囲内に収まる程度のぶれでした。
 途中までは。
 個別ルートに入ると、ラブコメかと思ったら、シリアス。そして、シリアスな場面を通り過ぎるとすぐエンディング。シナリオによっては素直に萌えられたであろうキャラクターが、残念な形で使われてしまった……という印象のゲームでした。



■点数解説、シナリオ・キャラクター
 (シナリオ33/50、キャラクター7/10)
 シナリオは、大きな分岐が一つあり、それにより二つのルートに分かれます。
 許嫁である白川玲央奈をメインとする星人会ルート。
 突然現れて主人公を婿にすると言い出した龍堂寺凛をメインとする天文部ルート。
 この二つです。他のヒロインは、この二つのルートから、半ばおまけみたいな扱いで分岐します。
 大きく分岐してしまうため、一つのルートを選ぶと、もう一つのルートのヒロイン達はめちゃくちゃ影が薄くなります。……いたの? っていうレベルです。
 そして個別ルートに入ると、上記のあらすじで一番重要そうな「嫁投票」がほとんど意味を成さなくなります。
 そんなの関係ねぇ! 状態です。一部キャラにとっては重要なんですが、メインである白川玲央奈、龍堂寺凛のルートでは無意味でした。
 前半であれだけ騒いでおいて、何がしたかったんだ……とちょっと疑問。
 キャラクターは大変良かったと思います。単純に萌える要素を詰めただけでなく、それぞれのルートでも魅力は発揮されていました。ただ、萌えゲーにありがちな、結ばれてからのイチャイチャとかに期待するのは無駄です。結ばれてすぐ終わりますので。
 それと、これは個人的な感覚としてですが、キャラクターの言動がちょこちょこ不快でした。これは、主人公の性格的な問題もありますし、シナリオがちょっとキャラクターにとって不条理なせいもあるかと思います。



■点数解説、グラフィック・実用性
(グラフィック16/20、実用性4/10)
 グラフィックは文句の付け所がないものでした。
 好みもありますが、人を選ぶような絵柄ではないと思います。
 実用性に関してはちょっとシナリオがあれなので、素直に没入できないというか、ぶっちゃけそんな状況じゃねぇだろ、というか……。CGとあわせて、また、結ばれた後なら素直に楽しめたということで、この点数に。



■点数解説、その他・総合
(その他2/10総合62/100)
 その他に関しては、CGとキャラクターの良さで+2。
 総合は62点で、印象、おすすめ度はCとしました。
 とてもおしい所があると感じました。シナリオであれだけ鬱憤を溜めさせたんだから、もうちょっとエピローグを長く取るとか、稼げるところはあったと思うんですが。
 せめて、ヒロインとある程度接近、結ばれる一歩手前→シリアス→解決だったらよかったんですが、ヒロインとの関係が十分深まる前にシリアスがきてしまって、そのせいで主人公がグダグダしてこっちはイライラというパターンでした。
 特に桐村佑里恵、桂木小鳥のルートは、それぞれ別のヒロインに心引かれつつも……という展開だったので、不完全燃焼。

 萌えゲーを期待してやると残念なことになるでしょう。
 ただ、単純な萌えゲーよりはこっちのほうがいいかも、という人はいると思います。
 自分も、普通の萌えゲーより点数高めにつけました。
 でも、こんな感じのゲームばかりだったら胃に穴が開くだろうなぁ……


 (下記、ネタバレなレビュー)
 




















 


 星人会ルート
 ■白川玲央奈
 メインヒロイン。
 しかし、御嬢様でレオナとか、某ゲームのどS痴女キャラしか思い浮かばないんですけど……。
 一番最初に攻略してちょっと後悔。一番お気に入りのキャラ。
 やっぱり、主人公との過去がしっかりあるヒロインは良いものだ。 
 過去の事件から、今作が始まるまでの過程が気になる。
 過去の事件で、主人公に相応しい人間になるといっていて、べた惚れなのに、なんでツンデレになったのか。
 性格によるものなのか、過去の記憶を失った主人公のそっけない態度から、素直になれなくなったのか……。
 個別ルートのなかで、一番重いルートだろう。
 直樹をあきらめる、と自分で宣言したあと、玲央奈が屋上にいったときは、自殺するんじゃないかと思った。
 他のヒロインのルートだと、あっさりと身を退くのが悲しい。心中はいかに。
 黙って私のムコになれというか、君はとっとと素直になれといいたい。
 エピローグが、過去の長い恋慕に対して短すぎる。これにはいらっとした。

 ■桐村佑里恵
 まさかの爆弾。星人会ルートのエロ担当。被害者にして加害者。
 やや強引な設定は、なんというか、新しい。
 だが、判断能力に欠けていて、事情も知らない子供のころのことを盾に、罪悪感を植え付けて強要するようなやりかたは、演技でもきつい。
 というか、玲央奈のじいさんは地雷を埋めすぎだろう。

 ■崇城遥
 星人会ルートの癒し担当。
 調子がいい女友達ポジションから恋人になるという、良いシナリオをもらえて幸運な感じ。
 CGも総じて可愛い。ひいきか。


 天文部ルート

 ■龍堂寺凛
 他のルートでは、かませ犬みたいなポジションでかわいそうなメインヒロイン。
 いつのまにかいなくなってたりするし。星人会ルートではほんとうに影が薄い。
 前半の玲央奈と凛の対立なんて、完全無視である。
 個別ルートではちゃんとフォローされているが、天文部ルートでは恋について勘違いしているかわいそうな子ポジションというのがまた……。

 ■桂木小鳥
 天文部ルートの癒し担当。
 一度振られながら、けなげに主人公フラグをたて、恋を成就させるまっとうなシナリオ。
 とりあえず主人公は一度死んだ方が良い。

 ■真壁依子
 天文部ルートのエロ担当……
 否。
 本作のエロ担当。
 小鳥がそのけなげさで主人公フラグをたてたのに対し、こっちは体でフラグを立てる……立ってるのは別のもののような気がするが、これはエロゲなのだから、こっちのほうが正解なのかもしれない。
 主人公と会うたびにやっているせいで、ついにエロシーンが省略されてしまう始末。せめて同じCGを使い回してやればいいのに……。
 それと、ケチャップを胸に挟んだままで助かりましたー、ってなんだそりゃ!!



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