Strawberry Nauts 初回版 (2011/11/25) Windows 商品詳細を見る |
ハーレム世界の裏表
ゲーム「Strawberry Nauts」レビュー
公式サイト↓
総合評価/印象
61/B
シナリオ/34 グラフィック/15 キャラクター/6 実用性/3 その他/3
*100点満点、シナリオ50点、グラフィック20点、キャラクター、実用性、その他10点61/B
シナリオ/34 グラフィック/15 キャラクター/6 実用性/3 その他/3
印象(おすすめ度)はAが最高、Dが最低、Sが特別。
点数は低め、レビューは甘めが基本なので、80点満点ぐらいのつもりです。
↓点数の基準はこちらにのせています
■ゲームレビュー目次
(公式サイト「Story」より引用)
爽やかに広がる青く澄んだ春空。まるで合わせ鏡のように等しく青い海。
そんな青を裂くように伸びる1本の白い橋。その片端に繋がった人工学園島『五光館学園』。
全寮制で、生徒は皆島内の寮に住まいという、ともすれば排他的にも取れるが、
その実自由で校風が売りの新興学園。
俺、羽戸晴太郎は今日からここで新生活をはじめる、――はずだったのになぁ。
「はぁ~…」
多くの荷物を脇に、芝生に寝転がりながら本日何度目かのため息をつく。
今思えば、疑問に思うべきだったんだろう。合格通知と共に送られてきた、入寮案内書。
そもそも申請もしてないのに、自分の入寮先が決まっていることに。
合格に浮かれきった俺は、その違和感に気付けなかった。
そして今日、書類に従い向かった先にあったのは、『鹿南女子寮』。
そう、『女子』寮。
当然、男である俺が入寮できるわけでもなく…。
慌てて事務局に掛け合うも「他の寮はどこもいっぱいです」と。
「…入学式を待たずして、いきなりホームレスかよ」
呟いあた言葉はむなしく、虚空に消える。
そんなとき、不意に声をかけられ。顔を上げた俺の目に映ったのは―…
暖かな陽を背負い、胸の大きなリボン軽やかに揺らす少女、…とパンツ。
一懐っこそうなあどけなさを残した可愛らしい笑顔、…とパンツ
……え、なにこの景観?
それが、俺と彼女たちのはじまり。
騒がしく楽しい、けれどやはり騒がしい日常へのファーストコンタクト。
CGや、あらすじから抱く印象通りの、普通の萌えラブコメ、という感じの印象のゲーム。
ただ、そこから少しはみ出た部分があったりして、真っ正面からだけでなく、違う視点からも見れるので、普通のラブコメに食傷気味でも楽しめるかもしれない。
……ところで、女子寮に手違いで入ることになるっていうあらすじ、なんかデジャブが。エロゲ界における女子校、女子寮潜入の頻度は何なんだ。
絶対問題起こるだろ、というか実際問題起きてるし……、と思うのだが、ラブコメ主人公仕様により許されるのだった。
爆発しろ!
■点数解説、シナリオ・キャラクター
シナリオ | 34/50 | ・普通のラブコメ……と、その外側のお話。 |
キャラクター | 6/10 | ・オーソドックス+α |
共通が割と長めで、個別ルートのヒロインと接近し結ばれる過程もしっかり描かれているので、不足といえるところは無いように感じた。
ただ、例えば男友達などのサブキャラ(サブヒロインではない)によるストーリーの盛り上げ方はちょっと弱いかな思う。
そのかわりというか、このゲームの特徴としてPITという端末を使った、匿名掲示板でくりひろげられる色々な会話があるのだが、それが面白かった。
主人公と女子寮に住むヒロイン達がくりひろげるラブコメに、掲示板の住人、同じ学園の生徒達が2ちゃん的な反応を掲示板に書きこんでいて、ストーリーを進めながらそれを確認するのが楽しい。
…………リアルに考えると、こんな狭い島内学園内で、匿名掲示板って怖いような気もするが。とあるヒロインのシナリオでは、PITの中の人が盛り上がりすぎて暴走してるし。
まぁ、基本的には面白いネタや会話をだらだらやっているだけだから、笑えるレベルで済んでいるのだが。
そういう意味では、PITの掲示板に書きこんでいるようなサブキャラが、CG付きで出てきてくれたら良かったのにな、と思った。
キャラについては、共通でヒロインの普通に萌える面を見せて、個別で一歩踏み込むという感じで、浅すぎず、かといってどろどろの深みにはまることもなく、うまい感じで魅せてくるなという印象だった。
が、基本は抑えてしっかり可愛いが、ちょっと無個性気味かなと思うヒロイン、サブキャラもいて、全体的にはそれなりかな、という評価。
■点数解説、グラフィック・実用性
グラフィック | 15/20 | ・モブのCGが欲しかったかも |
実用性 | 3/10 | ・充実というわけではないけれど |
それはそれで良いと思うのだが、上でも言及したとおり、せめて立絵付きで、PITの住人を何人か出して欲しかったかなーと思った。
大人しそうに見える知人が実は……とか、派手に見える子が実は……とか、結構面白いんじゃないかなと。
実用性については、ヒロイン一人につき4回、サブヒロイン1回ずつ、それとCGは同じで文章が違うクリア後のHシーンが数回。
回数についても内容についても特筆するところはないが、クリア後にHシーンが用意されているのは結構良かった印象。
■点数解説、その他・総合
その他 | 3/10 | ・いろいろあります。追加もあります。 |
総合 | 61/100 | ・なんだかんだでもう一押し? |
最新のレスだけ画面の端っこにでも表示してくれれば良かったのだが。
次いで、追加のシナリオについて。
特典パッチなどでサブヒロインのシナリオが追加されるのだが、これもまぁ、否定的な人もいるだろう。入手できなかった人もいるだろうし。
とはいえ、どちらも無いと楽しめないわけではなく、オマケとして楽しめるので、全部プラスして+3とした。
総合で63点、おすすめ度はB。
全体的に普通で、萌えを期待しているなら満足できるし、それ以上を求めるとちょっと……といった評価。
キャラ絵を見て気に入ったら、安定している萌えゲーを探しているなら、満足度は高いのではなかろうか。
(以下、ネタバレ感想)
キャラ別感想
日和 橙子
正直ヒロインとしての印象は普通。
ただ、シナリオの終盤、PITの中の人が暴走していてちょっと面白かったり。リアルであったら怖いけど。
八束 愛姫
幼なじみ。
付き合い始めてからの言動が素敵。
ぽっぽ(主人公)のデレッぷりも素敵。
「私が思うに、おはようの接吻というのはもはや時代遅れ。昭和の古くさい風習だ」
「これからの時代は、おはようのなでなで。これが流行る」
(↑主人公のアレをなでながら)
バカップル万歳。
青兎 みかも
……すいません告白シーン以外あんま記憶に残りませんでした。
ただ、親友である六角すずめがもっと関わってくると思ってたのに全然出てこないのは意外でした。
楠 耶央
不思議な言動のツインテール。
絵の才能を認められるが、彼女の才能を伸ばす勉強のために主人公と離れるかの否かの選択を迫られ――
という、割とよく見るパターンのシナリオ。
離れない→ヒロインが絵を描く事への未練を捨てきれず、主人公が送り出すことを決意、というパターン。
離れる →主人公が傍にいないと良い絵が描けず、戻ってくる、あるいは主人公が迎えに行くパターン。
の、どちらかかなーと思ったんですが、主人公が耶央のために、別れを切り出すというシナリオでした。
まぁ、そこまでなら予想もついたのですが、耶央が、別れを切り出した主人公の心情を察して、そして、主人公と別れない事を告げるシーンは、おおっ、と思いました。
何気に、このゲームにおいて一番芯の強いヒロインなのかもしれませんね。
寿々苗 穂海
まさかの時を駆ける少女。
いや、たんぽぽが出てきてからすぐに穂海と関係ありそうなことはわかりましたが……。
そんな設定突然出されてもなぁ……と思わないでもないけど、まぁ、特筆変なシナリオじゃなかったので良いかな。
しかし……主人公には一言言いたいことがあるぞ……。
というわけで、ラスト、サブヒロイン達と主人公への感想に続く。
主人公+サブヒロインたち
サブヒロインのシナリオはどれも短く、そこまで書くこともないのだが……。
2人、言及したいヒロインがいる。
六角すずめ、そして、読丸千代里の2人だ。
六角すずめは主人公の後輩である。ツンデレなのだがそこはどうでもいい。萌えるだけだ。
問題は、この娘、主人公と昔同じ道場に通っていて、主人公にイジワル上級生からリボンを取り返してもらったことがあったというのだ。
主人公はその少女がすずめだったことに気づいていないし、すすめもリボンを取り返してくれた人が主人公だと気づいていないわけなのだが……。
……あれ? これ、愛姫と同じタイミングでフラグ立ってね?
主人公過去においてまさかのダブルでフラグ成立。どこの落とし神だてめぇは!!
いやまぁ、愛姫の方はそれがフラグというか、主人公に惹かれた思い出の一つでしかないが……。
とはいえ、穂海シナリオとあわせると……?
過去にもフラグを立て、未来にもフラグを立てる、そして現在進行形でハーレムを形成する男……その名はぽっぽ!
ぽっぽさんマジパねぇ!!
しかも鈍感だからヒロインに対するフラグだけ積み重なって山積みだよ!
そして千代里先生シナリオである。
大してフラグは立ってない。手錠プレイしたぐらい。
しかし迫られると、あっさりぽっぽ陥落。(・3・)アルェー?
結論。強引に物理で
まぁ、千代里先生自体は良いキャラだったんで、短いシナリオながらかなり気に入ったので良いんですが。
ただし、ぽっぽてめぇは駄目だ。
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